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特許取得済みは宣伝できるか!?
美容関連広告

化粧品は広告で特許アピールはできない

ご存じの通り、取得した特許は他社にはない自社ならではの強み=セールスポイントであるので、広告などでアピールする場合は、特許取得済みと表現したいところです。
ところが注意しなくてはならないのが、薬機法の規制を受ける化粧品です。
化粧品は広告に特許表示はできません。違反すれば罰則もあります。

化粧品の定義

化粧品とは(薬機法抜粋)
「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。ただし、これらの使用目的のほかに、第一項第二号又は第三号に規定する用途に使用されることも併せて目的とされている物及び医薬部外品を除く。

基礎化粧品、メーキャップ化粧品、ヘアケア商品、香水、歯磨き、シャンプー、リンス、石鹸など、トイレタリー製品などを指します。
特許は、高い効果があると誤認されやすいため、広告への表示は禁止
となっております。

 

【医薬品等適正広告基準10 医薬関係者等の推せん】
医薬関係者、理容師、美容師、病院、診療所その他医薬品等の効能効果等に関し、世人の認識に相当の影響を与える公務所、学校又は団体が指定し、公認し、推せんし、指導し、又は選用している等の広告は行わないものとする。
医薬品等適正広告基準により抜粋

上記のジャンルは、広告表現にも注意が必要になってきます。

例えば、スキンケアの場合、以下の表現であれば可能です。

皮膚について
(17)(汚れをおとすことにより)皮膚を清浄にする。
(18)(洗浄により)ニキビ、アセモを防ぐ(洗顔料)。
(19)肌を整える。(20)肌のキメを整える。
(21)皮膚をすこやかに保つ。
(22)肌荒れを防ぐ。
(23)肌をひきしめる。
(24)皮膚にうるおいを与える。
(25)皮膚の水分、油分を補い保つ。
(26)皮膚の柔軟性を保つ。
(27)皮膚を保護する。
(28)皮膚の乾燥を防ぐ。
(29)肌を柔らげる。
(30)肌にはりを与える。
(31)肌にツヤを与える。
(32)肌を滑らかにする。
(33)ひげを剃りやすくする。
(34)ひがそり後の肌を整える。
(35)あせもを防ぐ(打粉)。
(36)日やけを防ぐ。
(37)日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。※厚生労働省のホームページより抜粋「化粧品の効能の範囲の改正について 」

化粧品は特許アピールはできないのか?

化粧品の特許は広告には表示できませんが、容器やパッケージ、添付する説明書などへの記載へは表示できる可能性があります。

特許の表示について
昭和39年10月30日薬監第309号 厚生省薬務局監視課長通知
従来、医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療用具、それらの容器若しくは被包またはこれらに添付する文書等に「特許」等の文字を記載することは、当該製品の製造方法、効能効果等について誤解を招く恐れがあるので、薬機法第54条の規定に触れるものとして指導及び取締りを行ってきたが、「医薬品等適正広告基準」の改訂に伴い、今後この種の表示の取扱いについては、次のように特許に係わる旨及びその内容を正確に記載する場合は差し支えないものと認めるので、その指導及び取り締まりに際して十分の配慮をお願いする。

「方法特許」又は「製法特許」の文字及び特許番号並びに特許発明にかかる事項を併記して正確に表示する場合。
特許の表示について 昭和 39 年 10 月 30 日薬監第 309 号 厚生省薬務局監視課長通知より

容器やパッケージ、添付する説明書などへの記載については、製法特許の文字及び特許番号並びに特許発明にかかる事項を併記して正確に表示することを条件に認められる場合があります。製法特許とは、製品自体ではなく、その製品の製造方法の特許です。例えば、化粧品やサプリメントの製造方法の特許です。

健康食品や美容雑貨の広告は?

健康食品や美容雑貨の広告表現は、直接薬機法の規制にはなりませんが、表現には注意が必要です。
注意点としては、医薬品的効能や医療機器的効能を表現しないということになります。
薬機法は、 品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律であり、人体への影響が大きいですから、このように厳しく定められていますので、注意が必要となってくるのです。

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