著作権と知的財産 特許 商標 意匠 アイピーピー国際特許事務所

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不正競争防止法 事業を保護強化

中小企業のための不正競争防止法基礎知識

不正競争防止法とは

不正競争防止法とは,事業者間において正当な営業活動を遵守させることにより,適正な競争を確保するための法律です。特許、商標、意匠、著作権と合わせて保護する戦略としても利用できる可能性もあります。

事業上こんなことが起こったら

「うちの会社の商品名を他社にマネされてしまった」
「うちと似ている商品の容器を見つけた」
【混同惹起行為規制】
先生画像他人の商品等表示(氏名,商号,商標,標章,商品の容器若しくは包装その他の商品又は営業)として需要者の間で広く認識されているものと同一・類似の商品等表示を使用し,他人の商品または営業と混同を生じさせる行為を禁止

■他の知的財産権は活用できますか
不正競争防止法よる保護には、商品等が需要者の間で広く認識されている必要があるなど、立証が困難な多くの要件を満たす必要があります。商標権や意匠権による保護を考えていくのが得策といえます。
「ドラえもんの虎バージョン「トラえもん」というキャラクターを売り出したら、警告がやってきた」
【著名表示冒用行為】
先生画像著名(よく知られている)な商品等表示と同一あるいは類似の商品を使用の禁止,またはそのような表示が使用された商品を譲渡引渡等することを禁止

■他の知的財産権は活用できますか
他の知的財産権は有効ではないので、不正競争防止法にあてはまるかを事前に検討しましょう。
「あの会社のクマのぬいぐるみはどうもうちのと似ている」
【商品形態模倣行為】
先生画像いわゆるデッドコピーの禁止。商品の形態をマネした商品を譲渡したり,貸し渡したりすることを禁止

■他の知的財産権は活用できますか
ロングセラーにしたいという事業戦略がある場合は、製品ができた段階で意匠や商標の取得をすべきです。そうすれば模倣は排除できる可能性が高まります。
「ゲームソフト開発会社です。コピープロテクト信号を無効化してコピーされたものが出回ってしまいました。」
【技術的制限手段に対する不正競争行為】
先生画像デジタルコンテンツのコピー管理技術,アクセス管理技術を無効にすることを目的とする機器やプログラムを提供する行為

■他の知的財産権は活用できますか
このような技術の特許権を取得することで、このような機器やプログラムが製造、販売されることを権利侵害として阻止することも可能です。
「ドメイン更新期限を忘れたら他社競合会社に取得されてしまった」
【不正にドメインを使用する行為】
先生画像不正の利益を得る目的または他人に損害を加える目的で,他人の特定商品等表示と同一または類似のドメイン名を使用する権利を取得・保有し,又はそのドメイン名を使用する行為

■他の知的財産権は活用できますか
ドメイン取得時に商標登録を考えていくのが得策といえます。
「今、ハチミツの成分内容が表示と違っていたことが話題になっているけれど・・・」
【品質内容等 誤認惹起行為】
先生画像商品の原産地,品質,製造方法等について,誤認させるような表示をしたりする行為

■他の知的財産権は活用できますか
不正競争防止法による対応が効果的です。
「競合他社に「うちの製品はニセモノブランドを輸入している」というウソの情報を流された」
【信用毀損行為】
先生画像競合企業などの信用を害する虚偽の事実を告知し,又は,流布する行為

■他の知的財産権は活用できますか
不正競争防止法による対応が効果的です。
「あの商品は正規輸入代理店とパンフに書かれているけれど、他社のパンフにも正規輸入代理店と書かれていた」
【代理表示等冒用行為】
先生画像代理権や販売権が消滅したにもかかわらず,総代理店,特約店等と言った表示を承諾なく継続して使用する行為

■他の知的財産権は活用できますか
不正競争防止法による対応が効果的です。
「退社した社員に顧客情報を盗まれた!」
【営業秘密不正取得・利用行為等】
先生画像営業秘密を不正な方法で取得したり,第三者に開示したり,利用したりする行為を禁止

■他の知的財産権は活用できますか
営業ノウハウやビジネスノウハウについては社員と適切な契約を締結すべきです。技術などは職務発明として会社が特許権者となることが得策です。
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